薬王堂気まぐれ通信使№859 2024-6-30
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
6月30日(日曜日)、知人からの情報と昔の記憶を辿って三原周辺を見に行くことにしました。
目的はタコノアシとデンジソウを観察することでした。
タコノアシは30年前に松永湾に流れ込む河川敷で2株見たことがあります。
それ以降、広島県では絶滅したものと思っていました。
夏に種子をつける穂先がタコの足のような形状からの名前だと思います。
タコノアシ 昨年の花穂痕
牧野植物図鑑ではタコノアシはベンケイソウ科になっており、その後の分類ではユキノシタ科に割り当てられ、APG分類ではタコノアシ科となっています。
タコノアシにとまるハラビロトンボ
シダ植物のデンジソウも自生地が限られており18年前に初めて見つけた場所に行きましたら殆んど消滅していました。
この度、確認したデンジソウ
デンジソウとは葉の形状が「田」の字となっていることからの命名と思われます。
山陽道自動車道に入り広島空港前まで行き亀井氏がてこ入れして造ったと言われるフライトロードを世羅町方面に進みました。
そこから本郷を経由し瀬戸内海の見える忠海町に出てきます。
この辺りは開発の手が余り加えられておらず水田や湿地が放置されて残っています。
しかしイノシシや大型の水生動物が田畑を荒し作物を作ることが難しい地域になっているようです。
18年前に見たデンジソウの水田ではソーラーパネルが設置され陽が当たらない荒れ地になっていました。
それでもタコノアシのある茎の生えた湿原が見られ、デンジソウの自生が確認できましたので載せてみましょう。
その他、気が付いた植物を記録してみましょう!
ヒメガマの群生
ヒメガマ
ガガイモ (果実痕)
オオオナモミ
アマズル
アマズルの花とヒラタアブ
ネムノキ
田植後に咲くネムノキの花
キツネノボタン 果実
ミゾカクシ
ハグロトンボ
ヨウシュヤマゴボウ
コガネグモ
ヒメギス
ハラビロトンボ(雌) (雄)
ヒメガマの花粉柄にとまるキリギリス
ヌートリア
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帰りは竹原の火力発電所を見ながら呉に向かって瀬戸内海沿岸を広島に向かいました。